ウサウサずのお部屋   
ケトアシドーシス
(広報板で、食滞に関する処置の書き込みに対するお返事です)

 ケトアシドーシスについて獣医さんに聞いてみました。

 食滞や下痢で栄養が取れない状態が続くと、エネルギーとなる糖質が不足します。
 そこで肝臓は体内の脂肪を動員して分解しエネルギーにしようとします。
 (もちろん肝臓にもたくわえがあるのですが、それも尽きると動員指示が出ます)
 このとき産出されるのがケトン体で、産出されたケトン体は血液中に放出されます。

 今回は過剰動員指示でケトン体が急激に増加し、酸性の強いケトン体により血液が酸性(酸血症:
 アシドーシス)になってしまったようです。   ケトン体によるのでケトアシドーシスです。
 アシドーシスを起こすと、新陳代謝が上手く働かなくなり、ますます悪化する事になります。
 ケトアシドーシスが続くと、昏睡が起こることがあります。
 もともと高齢により肝臓に脂肪がたまっていたり、腎機能低下もあったかもしれません。
 そうなると肝臓の動きも悪く、腎臓によりケトン体が体外に排出されにくくなっているかもしれません。
 また、ウサギさんは体内に脂肪を溜めやすいので、動員命令により多量の脂肪が一気に動いたとも
 考えられますね。
 早急に血液の酸性度を下げて代謝を通常モードに戻す必要があります。
 そのために補液や強制給餌は有効な手段ですが、人間で言うむくみのようなリスクもあるようですから、獣医さんとよく相談しながらの加療が必要ですね。

 ちなみに今回の事で、以前ユキがショック症状に陥った時、「肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ為」とおっしゃって、先生が補液にビタミンを添加していた意味が分かりました。
 ショックで代謝異常をおこしてエネルギー不足になると、肝臓からの動員令で脂肪が集まり、結果として肝臓に脂肪がたまる事をおっしゃっていたのですね。
 こうした事は年齢に関係なくおこり得る事ですから、ウサ飼いさんたちは下痢や食滞になった時は、頭の隅に思い出す必要がありますね。